太平電業、新潟県村上市で木質バイオマス発電事業を推進

太平電業(東京都千代田区)は9月5日、取締役会で新潟県村上市における木質バイオマス発電事業を進めることを決定したと発表した。地域資源を活用した再生可能エネルギー供給と雇用創出を目的に、地域循環型社会の実現を目指す。

同社は「グリーンプロジェクト」と題して、林業・農業資源を生かしたバイオマス発電事業を推進中。村上市とは2024年に「持続可能な地域づくりに関する包括連携協定」を締結しており、今回の発電所建設を通じて同市のゼロカーボンシティ実現に寄与する考えだ。

発電所は「村上バイオマス発電所」として、同社100%子会社の村上グリーンパワー合同会社が運営する。所在地は新潟県村上市日下字大惣見1312番2、敷地面積は約6万6,700㎡。定格出力は1,990kWで、年間送電電力量は約1万3,000MWhを見込む。燃料には未利用木質バイオマスや一般木質バイオマスを使用し、総投資額は約30億円となる。

建設開始は2026年3月頃を予定しており、事業開始は2027年末を見込む。業績への影響は軽微としている。

同社は今回のプロジェクトを通じ、再生可能エネルギー導入の加速とともに地域社会の課題解決に貢献する姿勢を強調している。

<村上バイオマス発電所 概要>
• 運営:村上グリーンパワー合同会社(太平電業100%子会社)
• 設備名称:村上バイオマス発電所
• 所在地:新潟県村上市日下字大惣見1312番2
• 敷地面積:約66,700㎡
• 定格出力:1,990kW
• 年間送電電力量:約13,000MWh
• 使用燃料:未利用木質バイオマス、一般木質バイオマス
• 投資額:約30億円
• 建設開始:2026年3月頃(予定)
• 事業開始:2027年末頃(予定)
• 業績影響:軽微

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