ユンハインリッヒ、チェコSKF工場に完全自動化倉庫を構築

・コンテナ・パレット複合型で3万6千保管場所を実現

ユンハインリッヒ (Jungheinrich):2025年8月13日

独ユンハインリッヒは8月13日、チェコのSKF Lubrication Systems CZ(SKFルブリケーションシステムズ)のホドフ(Chodov)工場において、パレットとコンテナを統合した完全自動倉庫システムの構築を受注したと発表した。既存の手作業による超狭通路倉庫を全面刷新し、生産稼働を継続しながら2段階で自動化を進める。

新システムは、ダブルディープ方式でパレット約4,800箇所、コンテナ31,500箇所の計3万6,000を超える保管場所を確保。床面積2,700平方メートル、高さ10メートルの施設内に、ユーロパレット用3通路(処理能力85パレット/時)、プラスチックコンテナ用2通路(最大積載30kg、処理能力312コンテナ/時)を配置し、スペース効率を最大化した。

SKFルブリケーションシステムズのアンドレアス・ファート プロジェクトマネージャーは「計画している今後数年間の成長に向けた物流基盤が整う。稼働中の完全移行と最大限のプロセス信頼性を保証するパートナーを得られて満足している」と評価した。

ユンハインリッヒの納入範囲は、パレット・コンテナ用スタッカークレーンと鉄骨構造に加え、制御・可視化システムを含む搬送設備一式。人間工学に配慮したワークステーション8台(パレット用2台、コンテナ用6台)、プレゾーンプラットフォーム、防火・高速シャッター、倉庫管理システム(WMS)による統合管理も含む。
稼働は段階実施で、2026年5月にコンテナ自動倉庫、2027年5月にパレット倉庫を予定。受注決定要因として、同社の包括的ソリューション力、長期顧客関係、最適な費用対効果、現地サービス体制が評価された。

自動潤滑システムの世界的専門企業であるSKFは、この自動化により同一床面積でより多くの商品保管と高い倉庫処理能力を実現し、長期的な企業競争力強化を図る。

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