ソディックは9月8日、筐体内に多関節ロボットを備え、最大18kgの電極・ワークを自動交換できる新型自動搬送装置「SZ25」を販売開始した。省エネ・自動化時代に対応し、精密金型や精密部品加工の現場で生産性向上に貢献する。
新製品「SZ25」は、従来機「SR12」で培った放電CAMやスケジューラとの連動機能を継承しつつ、可搬質量を従来の9kgから18kgへ倍増。さらにロボットのストローク拡大により、大型のリニアモータ駆動形彫り放電加工機「AL60G+」との接続が可能となった。設置レイアウトの自由度も高め、加工現場での利便性を向上させている。
制御ソフトウェアは、NCプログラム運転やNCスケジュール運転に対応するほか、他社を含むPCスケジューラとの接続も可能。Ethernet接続による簡易なネットワーク対応、省エネ運転や夜間無人運転による電力需要コントロールなど、現場課題に応える機能を搭載している。
販売価格はオープンで、生産目標は年間20台。オプションとして、機械主軸の回転装置が不要になる「反転装置」も用意し、2台接続時の作業性向上にも対応する。
同社は「SZ25」を、10月22日から25日にかけてポートメッセなごやで開催される「メカトロテックジャパン2025(MECT2025)」に出展し、新型スケジューラと組み合わせた自動システムとして披露する予定だ。
【主な仕様】
・外形寸法:1,240×2,160×2,230mm
・本体質量:1,200kg
・搬送ロボット:6軸垂直多関節ロボット
・最大可搬質量:電極15kg/ワーク18kg
・電極収納:最大48本(オプションで108本)
・ワーク収納:最大5個
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