・スループット向上、安全性強化、エンド・ツー・エンドの物流管理を訴求
コネクレーンズ(Konecranes):2025年9月4日
フィンランドのコネクレーンズ(Konecranes)は、9月9日から11日まで英国バーミンガムで開催される国際物流展示会「IMHX 2025」において、倉庫自動化システム「Agilon(アギロン)」と、オランダTBA社の倉庫管理システム(WMS)「Autostore WMS」を統合展示すると発表した。両システムを英国で披露するのは初めてとなる。
同社ブース(E102)では、ライブ稼働デモを通じ、自動積載トロリー、搬送コンベヤとのインターフェース、光表示式ピッキングステーション、そしてAGV連携までを実装したAgilonの実機が紹介される。これにより、入庫から出庫までのマテリアルフロー効率化や、人手作業の削減、職場の安全性強化を体感できる内容となっている。
■Agilonの展示ハイライト
• 入出庫コンベヤ連携:AGV・AMR・ロボットセルとの接続が可能となり、連続的な搬送やバッファリングに対応。
• Autoload Trolley:入庫・構内搬送・セット納品・出庫まで対応できる柔軟な台車ソリューション。AGV/AMR連携も可能。
• 光表示式バッチピッキング:作業者を誘導し、迅速で正確なピッキング・キッティングを実現。
• AGVユニット:モジュール型で低コストに導入でき、IT統合を最小限に抑えて搬送を自動化。
TBA Autostore WMSの特徴
TBAの「Autostore WMS」は、在庫・作業プロセスをリアルタイムで可視化し、手動・自動の両プロセスを横断的に最適化。オーダー精度や追跡性を高め、高スループット化を実現する。生産・流通の双方に適用可能な拡張性も備え、将来の成長・設備拡充に柔軟に対応できる。
■コメント
コネクレーンズ倉庫自動化事業責任者のヨナス・ベルグリング氏は
「顧客は生産的で効率的、かつ安全な倉庫運営を求めている。AgilonとTBA WMSは、エンド・ツー・エンドの整流化、手作業削減、24時間対応のスケーラブルな自動化サービスを提供し、投資効果を明確に示すことで成長を支援する」と述べた。
<導入要旨(展示会発表まとめ)>
• 場所:IMHX 2025(英国バーミンガム、9月9~11日)
• 展示システム:Agilon倉庫自動化、TBA Autostore WMS(英国初披露)
• 主な要素:搬送コンベヤ連携、Autoload Trolley、光表示ピッキング、AGV統合
• 効果:スループット増加、手作業削減、安全性向上、拡張性確保
• 背景:グローバル物流市場での効率化・自動化ニーズ拡大に対応
コネクレーンズは世界約50カ国で1万6,500人を擁し、2024年の売上は42億ユーロ。デジタル化・脱炭素対応・循環型社会の推進を軸に、産業用マテリアルハンドリング分野でのリーダーシップを維持している。
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