コネクレーンズ(Konecranes):2025年9月4日
クレーン大手のフィンランド・コネクレーンズ(Konecranes)は、クロアチアの包装会社Paklog(パクログ)に最新型のXシリーズ天井クレーンを納入した。5月に受注し、滑走路構造とクレーン本体の設置が完了、稼働を開始した。Paklogにとっては初めてのクレーン導入となる。
Paklogは木製輸送用パッケージおよび海・空・陸・鉄道による各種貨物の産業包装を手掛ける。同社は需要増に対応するためクレーンを導入し、荷役の効率化、処理能力向上、安全性確保を狙う。
今回納入されたXシリーズは、既存のコンクリート柱を利用した滑走路に設置され、定格荷重5トン、スパン7.5メートル、揚程5.5メートル、滑走路長43メートルの仕様を持つ。無線操作器(ディスプレイ付き)、安全ライト、周波数制御インバータ、DINフックや指保護機構などに加え、「Hook Centering」「Follow Me」「Snag Prevention」「Sway Control」といったスマート機能を備え、荷の精密な移動・停止を可能にした。またワイヤレス部品による状態監視と保守容易化も特徴だ。
Paklogのクレコヴィッチ社長は「当社初のクレーン導入にあたり、長年の実績と信頼をもつコネクレーンズを選択した。顧客貨物の取り扱いを効率的かつ安全に実現できると確信しており、今後の成長を支えるパートナーと考えている」と述べた。
コネクレーンズの販売担当カイッチ氏も「パッケージング作業に最適な最新Xシリーズの機能が、Paklogの業務効率・正確性・安全性を一段と高める」と強調している。
コネクレーンズは世界約50カ国で1万6,500人を擁し、2024年の売上は42億ユーロ。デジタル化・脱炭素対応・循環型社会の推進を軸に、産業用マテリアルハンドリング分野でのリーダーシップを維持している。
<導入要旨(プラン概要)>
• 納入先:Paklog(クロアチア・ザグレブ)
• 製品:Xシリーズ天井クレーン(5t仕様)
• 特徴:無線操作、安全ライト、インバータ制御、各種スマート機能
• 背景:同社初のクレーン導入、包装需要増への対応
• 今後:効率化・安全性向上を通じ成長基盤を構築
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