米ムーグ、K 2025で最新のプラスチック機械向けモーションコントロール技術を披露

ムーグ社(Moog Inc.) :2025年9月1日

ニューヨーク州イーストオーロラ発、高精度モーションコントロールと流体制御システムの大手メーカー、ムーグ社(Moog Inc.)は、10月8日から15日まで独デュッセルドルフで開催される世界最大級のプラスチック・ゴム産業展「K 2025」に出展し、次世代の油圧・電気油圧ソリューションを紹介すると発表した。

同社はホール11のブースI-39において、新世代の油圧、電気油圧、電気油圧静圧式(EHS)製品群を展示。これらはプラスチック機械メーカーに対し、性能向上、信頼性強化、持続可能性の実現を支援するものだ。展示の目玉となるのは、射出成形分野における従来の油圧方式を一新する革新的なポンプコンセプトで、特許取得済みの独自設計を採用。性能、効率性、適応性の面で従来を大きく上回る成果が期待されている。

ムーグ・インダストリアル部門の営業マネージャー、ハラルド・ブランツ氏は「ムーグはエンジニアリングの卓越性を基盤に、現在の性能基準を満たすだけでなく、プラスチック製造の未来を形づくる技術を開発している。最新の革新は、当社の深い専門知識と顧客の実際の課題が融合した成果である」と述べた。

会場では、新ポンプを中心とした「テクノロジーアイランド」を設置し、電気油圧静圧ポンプシステム(EPU)やサーボバルブ、サーボ比例弁などの展示も行う。同社は顧客と密接に連携し、運用効率の改善、生産性の向上、環境負荷の低減を実現するソリューションの開発を推進していることを強調する。

また、ムーグの出展は、単なる技術革新にとどまらず、プラスチック機械メーカーとの強固なパートナーシップ構築への取り組みを象徴している。同社は顧客の現行および将来の製造ニーズに対応するため、最適化された高性能システムを提供する方針だ。

ブランツ氏は「顧客との協業こそが真に価値ある技術革新を可能にする。ムーグは長期的な信頼性と持続可能な成長を支えるソリューションを、エンジニアリングの情熱と未来志向の発想で提供していく」と締めくくった。

■Moog Inc.について
ムーグは、高性能精密モーションコントロールおよび流体制御システムの設計・製造・システムインテグレーションを手掛けるグローバル企業。航空機や宇宙機器、防衛システム、自動化産業機械、船舶、医療機器など幅広い分野に制御システムを供給している。

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