・防衛・災害対応に最適化された高性能モデル
リープヘル (Liebherr):2025年9月3日
建設機械・物流機器のグローバルメーカーであるリープヘルは、ドイツ・コブレンツで開催された防衛・民間防災向け展示会「RÜ.NET」にて、最新テレハンドラー「T 60-9s」を出展した。本機は最大6.0tの積載能力と9mの揚程を誇り、過酷な現場環境下でも高い信頼性と機動力を発揮する多用途モデルとして注目を集めている。
■高耐久設計と先進駆動システム
T 60-9sは、油圧式のハイドロスタティック駆動システムを採用。ギアチェンジ不要のスムーズな走行性能により、荷役中の負荷移動も安定して行える。最高速度は40km/hに達し、迅速な搬送サイクルを実現。積載・荷下ろし・資材の積み重ねなど、多様な作業に対応可能な設計となっている。
■操作性と安全性を両立したキャビン設計
オペレーターキャビンは、広々とした視界と外部ROPS/FOPSグリルによる安全性を両立。色分けされた操作系統により直感的な操作が可能で、長時間作業時の疲労軽減にも配慮されている。さらに、LED作業灯と多色警告灯を標準装備し、夜間や視界不良時でも安全な作業環境を確保する。
■多様な現場ニーズに応える柔軟性
T 60-9sは、防衛・災害対応・人道支援・一般物流など、幅広い用途に対応。堅牢な構造と高度な支援システムにより、資材管理や緊急対応の現場で即応性と効率性を両立する。リープヘルのテレハンドラーシリーズは、現場の技術者や支援部隊にとって、信頼性の高い戦力として位置づけられている。
■総評
リープヘル「T 60-9s」は、単なる荷役機器に留まらず、現代の多様化するオペレーションに対応する“機動型支援ユニット”としての可能性を秘めている。今後、国内外の防災・物流分野での導入が期待される。
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