マツダは9月4日、山口県岩国市に新設する車載用円筒形リチウムイオン電池のモジュール・パック工場「マツダ株式会社 岩国工場」に関し、山口県および岩国市と建設協定を締結したと発表した。着工は2025年11月、稼働開始は2027年度を予定。国内での新工場建設は1992年の防府第2工場以来となる。
同工場では、パナソニック エナジーから調達する車載用円筒形リチウムイオン電池セルをモジュール化・パック化し、電動化商品のグローバル展開を支える基盤を担う。マツダはマルチソリューションによる電動化を推進しており、岩国工場の稼働により多様化する需要や環境規制に対応するとともに、地域の雇用や経済発展にも貢献する方針。
同社は新工場で生み出される技術と品質を自社の電動車に反映し、世界市場に「走る歓び」を届けていく考えを示している。
<新工場の概要>
名称:マツダ株式会社 岩国工場
生産物:車載用円筒形リチウムイオン電池パック
生産能力:最大で年間10GWh
所在地:山口県岩国市通津字南白崎3915
土地面積:約19万㎡
着工:2025年11月
稼働開始:2027年度中