・CEE支援対象にBTP機材が追加、CINERGIC作業部会18ヶ月の成果が実を結ぶ
2025年9月1日、欧州の複数メディアによると、CINERGIC作業部会(DLR、EVOLIS、FFB、FNTP、SEIMAT各団体で構成)は、電動建設機械および充電ソリューション、電動レトロフィット工事が省エネルギー証書(CEE)制度の助成対象として正式に認定されたことを発表した。これはADEME(環境・エネルギー管理庁)が推進するE-Transプログラムの改正によるもので、2028年まで適用される。
■18ヶ月におよぶ業界連携の成果
今回の制度化は、建設機械脱炭素化国家ロードマップの策定段階から開始された18ヶ月間の集約的な作業の結果である。CINERGIC作業部会は、SGPE(エネルギー移行総局)、ADEME、ATEE(エネルギー効率技術協会)、および関係省庁と連携し、建設機械セクターの特殊性と具体的な使用実態に適合した支援メカニズムの確立に尽力してきた。
■建設業界の電動化を金銭面で後押し
この新制度により、建設機械の電動化移行が財政面で支援されることとなる。対象となるのは:
- 電動建設機械の新規導入
- 充電インフラソリューション
- 既存機械の電動レトロフィット工事
■段階的制度整備の第一歩
今回の措置は、中期的な標準化されたCEE証書制度の本格導入に向けた重要なステップと位置づけられている。業界団体では、この成果を建設機械セクターの脱炭素化に向けた重要な前進として評価している。
建設業界における環境負荷軽減と持続可能な発展に向けて、電動建設機械の普及促進が本格化することが期待される。
■CEE(Certificats d’Économies d’Énergie):フランスの省エネルギー証書制度。エネルギー効率改善プロジェクトに対して証書を発行し、エネルギー供給事業者に省エネ義務を課す仕組み。
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