ダルトン、半導体製造装置事業の供給力強化、新会社設立と事業譲受で前工程対応力を拡充

イトーキは9月3日、グループ会社であるダルトン(東京都中央区)が、半導体製造装置事業の供給体制強化を目的に、9月1日付で、アスカテクノロジーが展開していた同事業を譲受し、100%子会社「ADテクノロジーズ株式会社」(東京都西多摩郡)を新設したと発表した。

今回の事業譲受は、イトーキグループの中期経営計画「RISE TO GROWTH 2026」に基づく重点戦略の一環であり、研究施設領域における設備機器事業の競争力強化を狙ったもの。ダルトンは1990年より半導体製造装置事業を展開しており、剥離・洗浄・乾燥・メッキ・溶剤再生など、前工程における多様なニーズに対応。近年は商談件数の増加とともに、供給能力の拡充が急務となっていた。

譲受対象となったアスカテクノロジーは、30年以上にわたりダルトンの主要サプライヤーとして高い技術力を提供してきた企業。今回の譲受により、同社従業員は全員ADテクノロジーズに移籍し、事業運営を継続する。これにより、技術力と経営資源の融合が進み、グループ全体としての製造・保守対応力が強化される見通しだ。

ADテクノロジーズは2025年8月8日に設立され、資本金は4,500万円。代表取締役には春原伸次氏が就任。所在地はアスカテクノロジーと同一で、事業内容は半導体製造装置の製造・販売・保守を担う。

今後は、親会社イトーキの設備機器事業部門との連携を深めることで、長期的な事業成長と研究施設領域におけるプレゼンス向上を目指す。

<譲受対象装置例>

  • レジスト剥離装置
  • エッチング装置

<新会社概要>
項目/内容
名称:ADテクノロジーズ株式会社
所在地:東京都西多摩郡瑞穂町長岡3-9-11
代表者:春原 伸次
設立日:2025年8月8日
資本金:4,500万円
出資比率:ダルトン100%

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