荏原製作所は、建築・産業カンパニーが手掛けるポンプ・送風機のBIMオブジェクトを、建材・設備の3Dデータ共有プラットフォーム「BIMobject」で9月2日から国内向けに公開した。建築設備・産業設備市場における設計効率や工事の生産性向上に寄与する狙い。
今回公開されたのは、ポンプおよび送風機の計13機種・80点に加え、2,413点のパラメトリックバリエーション。利用者は製品の3Dモデルを無料でダウンロードでき、形状・寸法・仕様などを確認できるほか、製品の特長を設計段階で視覚的に把握できる。
背景には、建設業界が直面する人手不足や高齢化、長時間労働、デジタル化の遅れといった課題がある。荏原は2023年から市場別組織体制へ移行し、建築設備や産業設備市場向けにポンプ・送風機を提供。BIMデータ活用によって設計・施工の効率化を支援する。
プラットフォームには、グループ会社Ebara Pumps Europeが既にBIMデータを公開してきた実績がある「BIMobject」を採用。世界で500万人以上の設計者や専門家が利用しており、国内市場に向けても幅広い活用が見込まれる。
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