前田製作所、ナックルブームクレーン「MK3053C」国内向け新発売

・多様な現場ニーズに応える新機能を搭載

前田製作所(長野県長野市)は8月20日、ナックルブームクレーンの新型モデル「MK3053C」(国内仕様)を8月27日に発売すると発表した。既存モデル「MK1033C」の性能を継承しつつ、作業効率と安全性を高める多彩な新機能を搭載している。

MK3053Cは、全自動・無段階制御のマルチアウトリガを採用。地形に応じた柔軟な設置が可能となり、作業の安定性が向上した。また、独立比例制御によるパドルレバー式ラジコンを搭載し、繊細な操作性と遠隔作業の効率化を実現している。

さらに、クローラの可変ゲージによる拡幅機能や、用途に応じて選べる3種のフック、アウトリガの自動水平レベリング機能など、現場の多様なニーズに応える設計が随所に施されている。ジブとブームの自動格納機能により、格納時のコンパクトなサイズも実現。狭小現場や都市部での搬入・設置にも対応しやすくなっている。

動力はディーゼル、電動ユニット、バッテリーの3方式に対応し、環境負荷や作業条件に応じた柔軟な選択が可能。なお、MK3053Cの海外仕様機は、欧州を中心に2024年より販売を開始しており、グローバル市場においても高い評価を得ている。

<主な仕様>(国内仕様)

  • クレーン容量(メイン/ジブ):2.98t×1.8m/1.0t×5.2m
  • 最大作業半径(メイン/ジブ):9.4m/14.3m
  • 最大地上揚程(メイン/ジブ):12.0m/16.95m
  • 全長×全幅(格納時)×全高:3,195mm×1,050(780)mm×1,945mm
  • 機械質量(電動併用仕様/エンジン・バッテリー仕様):2,900kg/2,875kg

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