・山形県庄内地方、資源循環に貢献
カナデビアは9月2日、同社を代表とする企業グループが、山形県酒田市、庄内町、遊佐町で構成される酒田地区広域行政組合より、「汚泥再生処理センター施設整備事業」を約40億9,040万円(税抜)で受注したと発表した。設計・建設・運営を一括で行うDBO(Design Build Operate)方式を採用し、老朽化した既存施設に代わり、新たな資源循環システムを構築する。
■老朽化対策と資源化を両立
酒田地区の既存し尿処理施設は供用開始から30年以上が経過し、老朽化が進んでいる。加えて、搬入量の減少や性状変化に対応するため、新たな施設整備が急務となっていた。今回の事業では、既存施設の隣接地に新センターを建設し、従来の適正処理に加え、資源の再生利用を図る。
<新施設の概要>
建設地:山形県酒田市広栄町三丁目
処理能力:47kl/日(し尿7kl、浄化槽汚泥39kl、農業集落排水汚泥1kl)
処理方式:汚泥助燃剤化方式
事業期間:
設計・建設:2025年9月~2028年9月
運営・維持管理:2028年10月~2044年3月(15.5年間)
受注にあたっては、効率的な作業動線や安定した処理体制、地域貢献に関する提案などが高く評価された。同社は、長年培ってきたエンジニアリング技術を活かし、有機性廃棄物の衛生的処理と資源循環、地元経済の活性化に貢献していく方針。
■プロジェクトを構成する企業群
本事業は、以下の企業で構成される企業グループが手掛ける。
・代表企業:カナデビア株式会社 東北支社
・構成企業:株式会社みなと、浅野アタカ株式会社 酒田営業所、環清工業株式会社
・協力企業:東北電機鉄工株式会社、株式会社メカニック、東北環境開発株式会社 酒田支店
新たな施設は2028年の稼働を予定しており、山形県北西部における環境負荷低減と資源循環の拠点となることが期待されている。
コメントを投稿するにはログインしてください。