・RE100加盟と再エネ活用強化
DMG森精機は8月28日、国際的な環境イニシアティブRE100へ正式加盟したと発表した。同社はこれまでも持続可能な社会構築に向けて、科学的根拠に基づいたCO2排出削減目標の採用や、主要工場屋根での太陽光発電・CO2フリー電力の導入など、複数の国際イニシアティブに積極参加してきた。
■2035年90%、2040年100%再エネ目標
RE100加盟を機に、同社グループ全体で「事業活動に必要な電力のうち、RE100の技術要件に適合する再生可能エネルギー比率を2035年までに90%、2040年までに100%」とする中長期目標を掲げた。これにより、業界内におけるサステナビリティ推進企業の立ち位置をさらに強固にするとしている。
■長期安定供給を見据えたバーチャルPPA活用
再エネ比率の着実な向上と安定調達に向け、2025年7月に中部電力ミライズと「福山バイオマス発電所」由来のオフサイト型バーチャルPPA(電力購入契約)を締結。年間約7,300万kWh、20年間に渡って自社及び国内グループ各拠点へ環境価値を供給する。これにより、国内電力需要の約9割をRE100適合電力で長期的にまかなう体制を構築した。
■CO2削減と今後の展望
バーチャルPPAの年間想定CO2削減量は約30,000トン。同社は既に伊賀・奈良両事業所において、太陽光発電(計16,400kW)による自家消費で年間合計約7,300トンのCO2削減実績がある。今後、同社グループは引き続き再エネ活用・CO2削減活動を拡大し、カーボンニュートラル社会の実現に寄与していく方針。