日新電機、前橋製作所にGIS第二工場を建設

・需要急増に対応、2026年10月竣工予定

日新電機(京都市右京区)は8月28日、群馬県前橋市の前橋製作所構内にガス絶縁開閉装置(GIS)の第二工場を建設すると発表した。8月27日に安全祈願祭を行い、2026年10月の竣工を目指す。投資額は約16億円。国内でのGIS供給能力を拡大し、急増する市場ニーズに応える。

前橋製作所は1963年に開設し、GISや遮断器、計器用変成器を生産。2022年には最新の生産技術を導入したGIS第一工場を稼働させた。しかし、2023年4月に導入されたレベニューキャップ制度に伴う電力市場向け需要の拡大や、半導体工場・風力発電所といった民需の成長を背景に、GISの需要が急速に増加。メーカー各社で高操業や納期長期化が続いており、日新電機は第二工場建設で供給体制を強化する。

新工場では鉄骨造・平屋建て、延床面積1,275平方メートルの施設を整備。柔軟な生産体制を確立し、国内需要に迅速対応することで競争力を維持するとしている。同社は「高品質な製品とサービスを安定的に提供し、再生可能エネルギー拡大や社会の電力安定供給に貢献する」とコメントしている。

<GIS第二工場の概要>
所在地:群馬県前橋市総社町総社2121
竣工予定:2026年10月
構造:鉄骨造、地上1階建て
延床面積:1,275㎡

<前橋製作所>
開設:1963年4月
敷地面積:約186,900㎡
従業員数:372人(2025年3月末時点)
生産品目:GIS、遮断器、計器用変成器、電子線照射受託加工、ファインコーティング受託加工

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