共英製鋼(大阪市北区)は8月26日、米国拠点のVinton Steel LLC(ビントン・スチール社、テキサス州)で8月25日(現地時間)に新工場建設の鍬入れ式を行ったと発表した。老朽化が課題だった設備を刷新し、生産能力を拡大する大規模投資に踏み切る。
式典には、長沼善太郎・在ヒューストン日本国総領事館総領事や、テキサス州経済開発・観光局のラリー・マクマナス・ビジネス・地域開発担当ディレクターら地元関係者約200名が出席。建設を担うテノバ社、ポミニ社、テキントE&C社の幹部らも参加し、地域産業の発展に向けた期待が示された。
新工場計画では、製鋼工場の新設に加え、圧延工場の大幅改造を実施する。これにより生産性の向上とコスト削減を図り、年間生産量は現行の20万トンから30万トンへと拡大する見込み。同州の旺盛な鉄鋼需要を背景に、競争力強化を狙う。
操業開始は2027年初頭を予定しており、共英製鋼は「従業員と工事関係者の安全を最優先に建設を進める」としている。
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