自動車部品試作開発を手掛けるトピア(三重県鈴鹿市)は8月29日、シャープ(大阪府堺市)が保有する「亀山北工場」(亀山市関町・亀山関テクノヒルズ内)の土地・建物を取得する契約を締結したと発表した。譲渡価格は12億円で、9月25日に引き渡しが予定されている 。
トピアは1973年の創業以来、自動車関連部品の試作・開発を主力としてきたが、新工場取得により少ロット量産部品製作へ事業領域を拡大する。激変する事業環境のもと、「豊かな未来の実現に向けて変化・要求に挑戦し続ける」をパーパスに掲げ、先端技術対応と業容拡大を加速させる。
一方のシャープはアセットライト化を進めており、遊休資産の売却を通じて財務改善を図る。今回の譲渡により固定資産売却益4億8,400万円を2026年3月期第2四半期に計上する見込み 。
トピアは「地域未来牽引企業」として、今回の新拠点取得を地域発展に資する投資と位置付けており、自動車産業を中心とする三重県内製造業の新たな需要に応える方針。