徐工、F系列初の地下鉱山向けLHDを発売

・小型ボディに大きなパワー、狭隘な坑道作業の課題を解決

徐工(XCMG):2025年8月28日

中国大手建機メーカーの徐工機械(XCMG)は、同社F系列として初となる地下鉱山向け内燃式LHD(Load-Haul-Dump)「XUL202F」を発表した。地下鉱山の深部における狭隘空間での作業効率向上を目的として開発された本機は、コンパクトな車体ながら高い作業能力を実現している。

■狭隘空間に最適化された設計

地下鉱山の深部では空間が狭く、工況が複雑で安全リスクが高いという課題がある。従来の設備では「進入できない、旋回できない、効率が低い」といった問題が指摘されていた。XUL202Fはこれらの課題解決を図った設計となっている。

■本機の主要な特徴は以下の通り:

<作業性能>

  • バケット容量:1立方メートル
  • 定格積載量:2トン
  • 適応坑道:2m×2m以上の断面
  • 掘削・運搬・排出を一貫して高効率で実行

<技術的特長>
同機は独自の小型Z字型反転6連リンク作業機構を採用。これにより、同クラス他社製品と比較して掘削力を15%向上させ、3動作の合計時間を30%短縮した。従来3回の掘削が必要だった作業量を2回で完了できるため、作業効率の大幅な向上を実現している。

■多様な工況に対応する走行システム

XUL202Fは3段階の走行速度切換機能を搭載し、掘削作業、重荷時の上り坂、平地での高速運搬など、多様な工況に対応している。同社の業界先端技術である油圧システムは高効率・長寿命を実現し、粉塵が多く振動の激しい複雑な鉱山環境でも安定した性能を発揮する。

■環境性能と安全性を重視

エンジンには81kWの高出力ユニットを搭載。「平地を歩くように坂道を登る」強力な動力性能に加え、低排出ガス仕様により坑道内の空気環境改善にも寄与する。低騒音設計と最適化されたオペレータ配置により、長時間作業での快適性も向上させた。

安全面では、危険な工況に対応するため視距離遠隔操作システムをオプションで設定し、オペレータの安全確保を図っている。

■市場での実績

発表と同時に複数台の受注を獲得した本機は、実戦投入後の検証で、初期納入機が故障なく1,000時間超の稼働を記録している。連続高強度作業での安定性、複雑な岩盤条件への適応性ともに顧客から高い評価を得ているという。

■今後の展開

徐工は地下鉱山機械事業において「作業効率、コスト管理、安全環境」の重要分野に焦点を当て、継続的な改良・アップグレードを進める方針。顧客への優良な製品・サービス提供を通じて、グリーン鉱山、スマート鉱山建設への貢献を目指すとしている。

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