・生産能力2倍へ、現地市場対応を強化
産業用機器メーカーのアネスト岩田(横浜市港北区)は8月21日、インド・ウッタルプラデーシュ州グレーター・ノイダにて、コンプレッサの組立専用工場を新設し、2025年7月より稼働を開始したと発表した。既存の生産工場敷地内に設けられた新工場は、同社のインド市場における供給体制強化を目的とした設備投資の一環であり、コンプレッサの生産キャパシティを従来比約2倍に引き上げる。
■現地生産化で「Make in India」政策に対応
新工場は、アネスト岩田とインドの自動車部品大手マザーサン・グループとの合弁会社「ANEST IWATA MOTHERSON Pvt. Ltd.」の事業拠点として位置づけられており、これまで中国子会社「上海斯可絡圧縮機有限公司」で製造していたスクリューコンプレッサを、インド国内でノックダウン生産に切り替えることで、インド政府が推進する「Make in India」政策に適合。現地調達率の向上と輸送コストの削減を図る。
■IoT活用で生産効率と品質管理を高度化
新工場の生産ラインにはIoT技術を積極的に導入。在庫管理、出来高管理、生産効率のモニタリングをリアルタイムで行うことで、安定した供給体制と高品質な製品提供を実現する。これにより、インド国内の需要増に対応するとともに、アジア市場全体への展開も視野に入れる。
<工場概要>
所在地:ウッタルプラデーシュ州 ゴータム・ブッダ・ナガル県 グレーターノイダ
稼働時期:2025年7月
主な製品:オイル式スクリューコンプレッサ
生産体制:ノックダウン方式、IoT導入による効率化
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