海天国際控股有限公司(Haitian International):2025年8月18日
プラスチック射出成形機の世界大手、海天国際(Haitian International、香港上場)は8月18日、2025年上期(1~6月)の業績を発表した。売上高は前年同期比12.5%増の90億1,800万元(約126億米ドル)、販売台数は同8.8%増の2万9,400台となり、すでに前年通期販売台数5万3,000台の半分を超えた。海外事業は同34.7%増の38億1,770万元(約5億3,450万米ドル)と大きく伸長した。
主力製品群では、サーボ油圧式の「Marsシリーズ(トグル式)」と「Jupiterシリーズ(2プラテン方式)」が成長を牽引。需要は消費財や家電分野に加え、拡大が続く新エネルギー車(NEV)関連で強かった。
電動機分野も着実に拡大した。電動射出成形機の先駆者である傘下の「Zhafir Plastics Machinery」に加え、新ブランド「Niigata」も販売を拡大。出荷台数は2,044台(+4.6%)、売上高は10億7,220万元(約1億5,010万米ドル、+5.3%)となり、グループ内での存在感を高めている。
張斌・執行董事兼CEOは「継続的な技術革新を通じて、より省エネで知能化された機械を開発し、顧客に高付加価値のソリューションを提供している」とコメント。今後は国際化戦略を一層進め、日本、セルビア、インドでの新工場建設により、主要市場での供給体制と現地での付加価値創出を強化する方針を示した。
海天国際は電動・サーボ油圧式射出成形機の分野で世界をリードし、2024年には年間5万3,000台超を出荷。傘下に「Haitian」「Zhafir」「Niigata」の各ブランドを擁し、世界130カ国以上で事業を展開している。
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