ボッシュ レックスロス、次世代油圧ユニット「CytroPac 2X」投入

・モジュール化で柔軟性向上、最大80%の省エネも

ボッシュ レックスロス(横浜市都筑区)は8月20日、インテリジェント油圧パワーユニット「CytroPac」の第二世代モデル「CytroPac 2X」を発表した。工作機械や射出成形機などの用途に向け、コンパクト設計と高効率を両立。モジュール構成の採用により、柔軟なシステム構築が可能となった。

新型ユニットは、統合型センサーによる状態監視機能を強化。温度や液面などのデータをフィールドバス経由で常時取得でき、稼働率向上に寄与する。MQ15イーサネットポートやM12電源接続など、多様なインターフェースを標準装備し、接続性も大幅に向上した。

また、モーターポンプアセンブリの最適化により、従来比最大80%の省エネを実現。静音性にも優れ、制御盤不要の周波数変換器を内蔵することで、設計・立ち上げ工程の簡素化を図った。

機能面では、従来のフィルターモジュールに加え、低圧・高流量対応のリークモジュールや、マニホールド接続型バルブモジュールを新たに追加。用途に応じた構成変更が可能となり、北米市場向けにはUL認証モデルも展開する。

操作性の面では、統合HMI付きカバーやウィザード機能を備え、プラグアンドプレイ型ソリューションとしての利便性を高めた。リアルタイム監視・予知保全を支援する「CytroConnect Solutions」との連携も可能で、スマートファクトリー化に向けた油圧制御の高度化を後押しする。

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