・大垣事業所のチームが金賞、現場力向上へ改善事例共有
コベルコ建機は7月31日、兵庫県明石市の大久保工場で「第10回コベルコ建機グループQCサークル発表大会」を開いた。国内外から123サークルが活動に参加し、事業所・工場での予選を勝ち抜いた9サークルが発表を行った。品質向上と現場改善を目的とする同社のQCサークル活動は、グローバルで展開されており、今回で節目の10回目を迎えた。
金賞には、大垣事業所のサークル「うえのじり」が選ばれた。同チームは「誰でも“分かる、伝わる”仕組みづくり」と題し、組立不具合の削減を目指した改善策を発表。仕様明細書や作業要領書を簡素化し、イラストや色分け表示、QRコードを活用した直感的な内容に改良した。さらに、現場作業者が自ら要領書を更新できる仕組みを導入し、品質の安定化と主体的な改善活動を実現した点が高く評価された。
このほか、大会では危険作業の改善やAIを用いた業務効率化といった取り組みも紹介され、各拠点の参加者が学びを共有した。
表彰式で山本明社長は「他事業所の取り組みの中にも、自職場に取り入れたい内容があった。ここで得た学びを日々の業務に生かしてほしい」と述べ、品質向上だけでなくコスト削減や安全対策にも注力する姿勢を示した。
同社は今後も、国内外の従業員が切磋琢磨し合いながら改善と研鑽を重ね、最高品質の製品づくりに向けた企業文化の醸成を進める方針。
コメントを投稿するにはログインしてください。