やまびこ、UAE に販売会社設立、中近東市場開拓を加速

・2026年春に事業開始

 小型屋外作業機械大手のやまびこは8月26日、アラブ首長国連邦(UAE)に販売子会社「Yamabiko Middle East FZE」を設立すると発表した。2025年第4四半期の設立を予定しており、2026年第1四半期から事業を開始する。

 同社は2030年に連結売上高2,500億円達成を目指す成長戦略の一環として、海外市場での事業拡大を推進している。中近東地域では小型屋外作業機械(OPE)の需要が拡大しており、同社製品は高温環境下でも安定した性能を発揮することから、価格・仕様の両面で高い評価を獲得している。

 新会社は資本金約5,000万円で、やまびこが100%出資する。所在地はドバイのジェベルアリ・フリーゾーンを予定している。代表者には同社執行役員の山之口善樹氏が就任し、同社従業員の出向も予定している。

 事業内容は中近東地域における小型屋外作業機械および一般産業用機械の販売。販売会社設立と同時に現地物流拠点を確保することで、製品リードタイムの短縮を図る。これにより代理店の在庫負担や資金負担が軽減され、同社製品の販売拡大が期待される。

 同社は中近東地域を今後の高付加価値製品販売による収益性向上が期待される重要市場と位置づけており、販売体制の強化と市場開拓をさらに加速させる方針。

 なお、2025年12月期連結業績に与える影響は軽微としており、業績予想の修正は行わない。2026年12月期以降の影響については現在精査中で、開示すべき事項が生じた場合には速やかに開示するとしている。

 ニュースリリース