UBE マシナリー、ギガキャスト対応の超大型ダイカストマシン初受注

・型締力4,500トンの「UH4500」を山田製作所に納入へ

 UBEグループの機械事業中核企業であるUBEマシナリー(山口県宇部市)は8月25日、自動車業界で注目を集める「ギガキャスト」技術に対応した超大型ダイカストマシンの初回受注を発表した。

 受注したのは型締力4,500トンの「UH4500」で、発注元は山田製作所(群馬県伊勢崎市)。2026年度中に山田製作所の伊勢崎事業部への納入完了を予定している。

■ギガキャストがもたらす製造革新
 ギガキャストは、従来複数の部品で構成されていた自動車の車体構造部品を、アルミニウム合金による一体成形で製造する革新的な技術だ。この技術により、部品点数の大幅な削減と製造工程の簡素化が実現される。

 受注したUH4500は、UBEマシナリーが2025年5月に市場投入した2枚プラテン機UHシリーズの製品。同社のギガキャスト用ダイカストマシンとしては、UH4500、7300、9000、UB6500iV2の4機種をラインナップしており、UH4500の受注は今回が初めてとなる。

■60年以上の歴史を持つダイカスト技術
 UBEマシナリーは1962年にダイカストマシンの1号機を製造して以来、60年以上にわたってダイカスト技術の革新に取り組んできた。同社のダイカスト技術は、高温で溶融した軽合金を金型内に充填することで、自動車エンジン部品などの金属製品を高精度で生産することを可能にしている。

 同社は今回の受注を機に、さらなる開発・生産体制の強化を図り、自動車産業のモノづくり変革に貢献していくとしている。ギガキャスト技術の普及により、自動車製造のさらなる効率化と軽量化が期待される。

 画像は、UH4500ダイカストマシンの外観(イメージ図)

<会社概要>
社名:UBEマシナリー株式会社
所在地:山口県宇部市大字小串字沖ノ山1980番地
代表:代表取締役社長 宮内浩典
資本金:67億円
従業員数:1,200人(2025年8月1日現在)
事業内容:ダイカストマシン、押出プレス、射出成形機等の産業用機械の製造・販売・サービス

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