四国化成ホールディングス(香川県丸亀市)は8月22日、グループ会社の増田化学工業(香川県高松市)がファインケミカル生産設備「MC-5」を新設すると発表した。旺盛な需要に対応するためで、2026年4月に着工し、2027年4月の操業開始を目指す。
増田化学工業は2025年に創業90周年を迎えた老舗化学品メーカーで、2023年に四国化成グループ入りした。国内唯一のアジ化ナトリウムメーカーとして培った技術を強みに、テトラゾール類の製造・販売や、半導体・電子材料向けの化学品受託合成を展開している。
新設備は延床面積1,233㎡の鉄骨造3階建てで、総投資額は約22億円。操業初期の1~3年目は1系列稼働とし、4年目以降は2系列でのフル稼働を計画する。また、今回の増設に伴い、地元を中心に約10人の新規雇用を創出する見通し。
同社グループは2030年に「独創力で“一歩先行く提案型企業”へ」を掲げる長期ビジョン「Challenge 1000」を推進しており、今回の設備投資をその一環と位置付ける。四国化成は「安定した供給体制を確立し、顧客ニーズに迅速かつ柔軟に応える」としている。
<新規生産設備 概要>
立地:増田化学工業 敷地内(香川県高松市朝日町)
延床面積:1,233m(鉄骨造 3階建て)
生産品目:ファインケミカル製品
着工時期:2026年4月
操業開始:2027年4月頃予定
投資総額: 約22億円