ファナック、射出成形機「ロボショット」新機種SCシリーズを発表

・大型金型対応と高速動作で生産性向上を実現

 ファナックは8月25日、射出成形機「ロボショット」の新機種SCシリーズを発表した。同シリーズは新商品発表展示会で紹介され、来場した多くの顧客から好評を得ている。

■主力機種と展示実績
 SCシリーズの主力機種として「ROBOSHOT S180C」と「ROBOSHOT S350C」がラインアップされている。両機種とも2025年5月に山梨本社で実機展示が行われ、S180Cについては6月に名古屋支社でも展示を実施した。

■大幅に進化した型締機構部
 SCシリーズの最大の特徴は、型締機構部の大幅な改良にある。タイバー間隔と型締ストロークを従来機から大幅に拡張したことで、より大きな金型の搭載が可能となった。この改良により、製品の取り数増加や深さのある成形品への対応力が向上している。

 また、エジェクタ周辺のデザインを刷新し、エジェクタピンやセンサの取り付け・取り外し、金型メンテナンスなどの作業性を大きく改善した点も注目される。

■高速動作による生産性向上を実現
 生産性向上の面では、型開閉と製品突出速度の高速化によりサイクルタイムの短縮を実現している。さらに、成形中の型締力自動調整機能や最小型締力の検出機能など、豊富な機能を標準装備することで、高速かつ精密な型締動作を可能にしている。

■顧客工場での生産性向上に貢献
 ファナックでは、ロボショットSCシリーズが顧客工場における生産性向上に大きく寄与するとしており、製造業の効率化ニーズに応える製品として期待されている。

 新機種の投入により、ファナックは射出成形機市場での競争力をさらに強化し、顧客の多様な製造要求に対応していく方針。

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