ダンフォス(Danfoss):2025年8月21日
ダンフォス・パワー・ソリューショ(Danfoss Power Solutions)は8月21日、電磁式ポペット弁「SLP13-10」を発表した。流体伝動業界のニーズに応える新製品で、省エネ性能や高流量処理能力を備え、油圧システムの効率と生産性向上に寄与する。
新製品はサイズ10の2方向・2位置弁で、特許構造により消費電力を大幅に低減。定格電力は10ワットと従来比65%減を実現した。電動化機械においてはバッテリー稼働時間の延長にもつながり、運用コスト低減や環境負荷低減を重視するユーザーに適する。
さらに流量性能に優れ、7バールの圧力損失で毎分95リットルを処理可能。従来の同サイズ弁の最大2倍に相当し、大型部品を用いずに高流量と低圧力損失を両立できる。これにより発熱抑制や部品寿命の延長、システム全体の省エネ化が可能になる。
耐圧はNFPA規格に基づき350バールと高水準で、高流量性能と組み合わせることで小型ながら高出力密度を発揮。油圧システムの小型・軽量化を可能とし、効率とパワーを損なうことなく迅速で効率的な動作を実現する。
ダンフォス・パワー・ソリューションズのカートリッジ弁・油圧集積回路部門の製品管理ディレクター、イヴァン・バッソリ氏は「SLP13-10は効率を極限まで追求した製品だ。メーカーは持続可能性の目標を満たしながら高い性能を得られる」とコメントしている。
用途は、長時間にわたり弁を励磁させる産業分野を想定。具体的には安全ポンプのアンローディング、ファンドライブ、荷振動抑制、セルフレベリング機構など、建設機械、農業機械、マテリアルハンドリング機器などに適用可能である。
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