・大容量プロジェクト向けの省エネ・高耐久を実現
三一重工(SANY)は8月19日、8月1日付で世界初となる「50トン蓄電式リーチスタッカー」を発売したと発表した。大容量エネルギー貯蔵プロジェクトの拡大に対応する高性能機として、顧客への出荷を順次開始する。
近年、脱炭素化や再生可能エネルギーの導入拡大を背景に、世界各地で大型エネルギー貯蔵プロジェクトが増加しており、現場で使用される荷役機器には高効率かつ安定した性能が求められている。三一重工はこうした市場ニーズに応え、今年3月には65トン蓄電式リーチスタッカーを完成させ、半年近くにわたり顧客現場での実運用を重ねてきた。
新型50トン機は、ISO規格の20フィート・40フィート蓄電コンテナの取り扱いに対応し、最大6段までの積み重ねが可能。最大50トンの吊上能力を備え、狭いスペースでも効率的なコンテナ移動と設置を実現する。電動制御ポンプや高圧油圧システムの採用により、エネルギー消費を大幅に削減。ブームや荷物の降下時には運動エネルギーを回収し、全体で65%以上の効率で再利用できる。
さらに、512kWhの交換式バッテリーにより、急速充電やバッテリー交換に対応。1コンテナあたり1.8kWhの低消費電力で、最大7時間の連続稼働が可能となり、充電による稼働停止時間を最小限に抑えることができる。初号機は8月中に顧客先に納入される予定で、三一重工は今後も低炭素・持続可能なエネルギー社会の実現に向けた研究開発を強化していく方針だ。
詳細確認は下記参照。
ニュースリリース
コメントを投稿するにはログインしてください。