・小型・高効率の『BIOIMPACT-AC』、企業のカーボンニュートラル実現を後押し
住友重機械エンバイロメント(東京都品川区)は8月19日、産業活動で発生する有機排水を活用してバイオガスを製造する嫌気性消化システム『BIOIMPACT-AC(バイオインパクト・エーシー)』の販売を8月1日に開始したと発表した。同システムは、従来課題とされていた高コストや広い設置スペースを必要とする点を克服。設備の小型化と高い処理効率を両立させることで、企業の脱炭素経営を支援する。
■小型・高効率で導入ハードルを大幅に低減 嫌気性消化システムは有機物を分解してバイオガスを生み出すが、大規模な設備投資が必要で設置場所も限られることが普及の課題だった。
住友重機械エンバイロメントが新たに開発した『BIOIMPACT-AC』は、自社従来製品の約2倍となる処理能力を実現しつつ、本体サイズを大幅に縮小。結果として設置に必要なスペースを半減させ、工事費用も抑制できるユニット型モデルもラインナップした。これにより、中堅企業や工場単位でも導入しやすくなった。
■排水をエネルギーへ、化石燃料削減に寄与
本システムでは、工場などから排出される有機排水をバイオマス原料としてメタン発酵させ、発電や熱利用が可能なバイオガスを製造する。企業はこれを活用することで、化石燃料への依存を減らすと同時にエネルギー調達コストを削減できる。さらに、温室効果ガス排出量の削減にもつながり、カーボンニュートラルの推進に役立つとしている。
■アサヒビール茨城工場で実証運転へ
住友重機械エンバイロメントは、同システムの実証機をアサヒビール茨城工場に導入し、2026年から本格稼働を予定。今回の取り組みを通じて、企業のエネルギー自給や再生可能エネルギー活用を一層加速させていく考えだ。
詳細確認は、下記参照。
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