白鶴酒造、本社敷地内に新醸造蔵を建設

・大吟醸など特定名称酒に特化、2026年冬稼働へ

 白鶴酒造(神戸市東灘区)は8月6日、神戸市東灘区の本社敷地内で新たな醸造蔵の建設に着手したと発表した。大吟醸をはじめとする特定名称酒に特化した四季醸造蔵とし、2026年12月の稼働を予定している。

 新醸造蔵は、昭和27年に建設され73年にわたり特定名称酒の醸造を担ってきた本店二号蔵工場の後継施設にあたる。従来は冬場に大吟醸を中心とした酒を、夏場には梅酒やみりんを製造してきたが、新蔵では社員のみで年間を通じてプレミアム酒の醸造を行う。

 「米水人 未来へ醸す命のめぐみ」をコンセプトに掲げ、横型蒸米機や吟醸用甑(こしき)、発酵タンクなどを導入。品質重視の設備配置に加え、長年蓄積してきた醸造データを活用した管理方法を採用する。生産能力は年1100キロリットルを見込む。

 新蔵は地上2階建て、延床面積2425平方メートルで、2026年10月末に竣工予定。投資額は非公表。

 特定名称酒は吟醸酒、純米酒、本醸造酒など原料や製法により八種類に分類される。

<新醸造蔵の概要>
名称 :未定
所 在 地 :兵庫県神戸市東灘区住吉南町4丁目5番5号
敷地面積 :18,659 ㎡
建築面積 :1,412.23㎡
延床面積 :2,425.79㎡
建築高さ :17.40m
建物概要 :鉄筋コンクリート造 地上 2 階建て
着工日 :2025年 8月 1 日
竣工予定 :2026年 10月末
操業開始予定 :2026年 12月
生産設備概要 :横型蒸米機、円盤製麹機、無通風製麹機、
吟醸用甑、麹室、15KL・3KL 発酵タンク
生産酒類 :特定名称酒
生産能力 :1,100KL/年
投資額 :非公表

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