北川鉄工所、25年4〜6月期純利益4.8倍に増加、産業機械事業が収益牽引

 北川鉄工所が8月8日に発表した2026年3月期第1四半期(4〜6月)連結決算によると、売上高は134億7,600万円(前年同期比1.5%減)となった。金属素形材事業で自動車部品の受注が減少し全体の売上は微減したが、産業機械事業の収益改善や固定資産売却益の計上により、純利益は19億8,400万円(同4.8倍)と大幅に増加した。営業利益は5億1,600万円(同2.9倍)、経常利益は5億5,100万円(同8.7%増)。1株当たり四半期純利益は214円79銭(前年同期は36円98銭)となった。

 セグメント別では、工作機器事業の売上高が22億3,500万円(同11.8%増)、営業利益は1億5,000万円(同20.1%増)。産業機械事業はコンクリートプラントの好調などで売上高52億9,500万円(同12.4%増)、営業利益6億1,300万円(同172.4%増)と伸びた。金属素形材事業は自動車・農業機械向けの落ち込みで売上高56億1,500万円(同14.2%減)となったが、営業利益は3,500万円と黒字転換。半導体関連事業は売上高2億9,400万円(同1.5%増)だったが、開発投資増で営業損失700万円を計上した。

 通期業績予想は、売上高583億円(前期比1.8%増)、営業利益17億円(同9.2%減)、経常利益18億円(同22.3%減)、純利益24億円(同92.5%増)を据え置いた。配当予想も1株当たり年間78円(前期比28円増)で据え置いている。

 詳細確認は、下記参照。

 北川鉄工所の2026年3月期第1四半期決算短信