AGCO、米カリフォルニア州に新パーツ流通センター建設 

・西部地域の農家支援と高級ブランド「フェント」拡販を強化

 AGCO:2025年8月7日

 米AGCO(エイジーシーオー、本社:ジョージア州ダルース)は8月7日、西海岸事業の拡充に向け、カリフォルニア州ビサリアに新たなパーツ流通センター(PDC)を建設すると発表した。数百万ドル規模の投資で、同社全ブランドの部品供給を強化し、特に米国市場で急成長している高級農機ブランド「フェント(Fendt®)」の拡販を後押しする。

 新施設は現行拠点から約5km以内に位置し、延床面積は約1万650㎡(11万5,000平方フィート)。倉庫の自動化システムや在庫容量の拡大、需要予測の高度化を導入し、ディーラーや農家への部品供給スピードと在庫確保率の向上を図る。

 AGCOアフターセールス・パーツ担当副社長のジェナ・ホルトバーグ=ベンジ氏は「カリフォルニアの高付加価値作物農家は、年間2,000時間以上稼働する精密農機に依存している。今回の拡張で、農繁期に機械を稼働させ続けるための重要部品を迅速に提供できる」と述べた。

 ビサリアは西海岸農業地帯の中心に位置し、1日以内に地域内の全ディーラーや農家に到達可能な物流拠点。新センターの稼働により、需要の高い部品の納期短縮と供給率向上が期待される。稼働開始は2026年末を予定している。

 AGCOは1990年設立。フェント、マッセイファーガソン、PTx、ヴァルトラなどのブランドを擁し、スマート農業ソリューションやフルライン農機を世界市場に提供。2024年の売上高は約117億ドルだった。

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