日本鍛圧機械工業会が8月8日に発表した2025年7月の鍛圧機械受注総額は231億1,000万円となり、前年同月比14.8%減となった。板金系が5か月ぶりにマイナスに転じ、特に国内需要の落ち込みが目立った。一方、サービス系は増加を維持した。7月は展示会開催があり、営業活動に影響した可能性もあり、同工業会は「今後の商談成約に期待したい」としている。
機種別では、プレス系が81億8,000万円(1.4%減)。小型プレスは1.2%増、油圧プレスは5.4%増、フォーミングマシンは15.8%増、自動化装置は18.0%増と堅調だったが、中・大型プレスは減少した。板金系は71億8,000万円(36.7%減)で、パンチングマシン46.2%減、ブレーキ・シャー9.1%減、レーザ・プラズマ加工機47.1%減と幅広く落ち込んだ。サービス系は77億5,000万円(3.2%増)だった。
内外別では、国内向けが85億7,000万円(27.2%減)。輸送機械向けは17.9%増だったが、鉄鋼向け13.3%減、金属製品向け38.4%減、一般機械向け28.6%減、電機機械向け72.8%減と軒並み低調だった。輸出は67億9,000万円(13.6%減)。中国向け60.1%増、東南アジア向け2.1倍、インド向け65.2%増と一部地域は好調だったが、北米向け55.7%減、韓国向け49.2%減、欧州向けも大幅減だった。