東京応化、韓国・平澤に新工場建設、半導体向け高純度化学薬品の製造体制強化

 東京応化工業(川崎市中原区)は8月6日、韓国の連結子会社であるTOK尖端材料(TOKAM)が、韓国・京畿道平澤市に新たな工場を建設することを発表した。新工場は、同地域における2番目の生産拠点となる。

 同社は2012年にTOKAMを設立して以降、韓国国内でのフォトレジスト製品の開発・製造・販売を展開してきた。近年、最先端半導体向け材料の需要拡大が進む中、同社グループ製品の採用拡大に対応するため、2024年2月に新たな工場用地の取得を決定。今回、その用地に「平澤工場」を建設することを正式に決めた。

 新工場の第1期計画では、高純度化学薬品の製造棟を新設する。建屋には高い清浄度を持つクリーンルームを備え、最先端の半導体製造プロセスに適合する高品質な製品の安定供給を目指す。

 同社は現在進行中の中期経営計画「tok中期計画2027」において、強固なサプライチェーンの構築を重点施策に掲げており、韓国における今後の需要動向を見極めつつ、エレクトロニクス機能材料の供給体制強化にも取り組む方針。

 なお、今回の投資は2025年8月6日付で公表済みの連結業績予想にすでに織り込まれており、業績への直接的な影響は軽微としている。

<平澤工場 第1期 建設概要>
• 所在地:韓国京畿道平澤市
• 建築面積:約6,300㎡
• 建築内容:高純度化学薬品製造棟、倉庫、付帯施設
• 投資金額:約120億円
• 稼働開始予定:2027年下期

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