・日本提案で実現、電動化・水素化など低炭素技術の普及促進へ
日本建設機械工業会(CEMA)は8月6日、世界建設機械連合(GACE)として、建設機械分野における脱炭素化に向けた共同声明を発表した。声明は、2024年に日本で開催されたGACE会議でCEMAが提案し、2025年のGACE会議で採択されたもの。国際的な業界団体が結束し、脱炭素社会の実現に貢献する構えを示した。
共同声明では、電動、バッテリー、ハイブリッド、水素、その他の低炭素燃料を用いた建設機械の開発と普及、ならびに省エネ技術の推進を掲げている。また、インフラ整備を含む政策支援や国際的な基準整合の必要性にも言及し、各国政府や国際機関に積極的な働きかけを行っていく方針を示した。
声明では、公共事業におけるインセンティブ活用によって、脱炭素技術の採用を加速させる重要性も強調。建設機械業界が世界の持続可能な発展に寄与していることに誇りを持ち、今後もその役割を果たす決意を表明している。
GACE(Global Alliance for Construction Equipment)は、米・中・欧・日・印・韓の6地域の建設機械業界団体で構成される国際組織。国際政策や共通課題についての意見交換を通じ、建設機械産業の持続的発展を目指している。
日本建設機械工業会は、「世界の建設機械業界と手を携え、脱炭素化に向けて積極的に取り組んでいく」としている。
〈概要〉
•共同声明の要点:電動・水素・低炭素燃料など多様な技術の開発・普及促進/政府によるインフラ整備支援の必要性/国際的な基準整合の促進/公共調達における脱炭素技術導入へのインセンティブ推進
•GACE構成団体:米国機器製造業協会(AEM)/中国工程機械工業協会(CCMA)/欧州建設機械工業連合会(CECE)/日本建設機械工業会(CEMA)/インド建設機械工業会(ICEMA)/韓国建設機械工業会(KOCEMA)