キャタピラージャパン合同会社(代表執行役員:比留間 茂)は8月6日、「キャタピラー ICT 油圧ショベル チルトローテータ仕様」および「キャタピラー 油圧ショベル チルトローテータ仕様」が、国土交通省のICT建設機械認定制度において「省人化建設機械」として認定されたと発表した。
今回認定された2機種は、油圧ショベルに**左右最大40°のチルトと360°旋回を可能にする「Cat®チルトローテータ」**を装備。これにより、作業車両が施工面に正対していなくてもバケットの刃先を施工対象に正対させることができ、車両の移動を最小限に抑える。特に狭隘地においても、大型車両による施工が可能になり、省力化と作業効率の大幅な向上が見込まれる。
対象となるのは、2Dおよび3Dマシンガイダンス・コントロール機能を有する次世代Cat油圧ショベル(313、315、317、320、323、325)。対応するチルトローテータは、TRS10、TRS12、TRS17、TRS18、TRS20(いずれもグラップルモジュール付を含む)で、ICT仕様ではオプションのチルトセンサを追加装着することで、3D施工への対応も可能となる。
認定の背景には、建設現場における人手不足の深刻化があり、省人化建設機械には従来比で30%以上の人工削減効果が求められる。今回の認定により、キャタピラーのチルトローテータ仕様機が、省人化と施工の高精度化を両立する有力な選択肢として注目される。
このチルトローテータ仕様油圧ショベルは、Catの次世代機と完全統合されており、専用モニタや追加ハーネス不要で操作可能。安全機能としては、SecureLock™システムによるカプラのロック確認や、骨材の撒き出しを容易にするバケットシェイク機能、設定位置への自動復帰が可能なホームポジション機能などを備える。
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