三菱重工、25年4〜6月売上収益は7%増の1兆1,936億円、25年度予想は売上5兆4,000億円で据え置き

 三菱重工業は8月5日、2026年3月期(2025年度)第1四半期(4〜6月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比7%増の1兆7,686億円となり、堅調なスタートを切った。通期の業績予想は、売上収益5兆4,000億円(前期比7.4%増)など前回公表値を据え置いている。

■2025年度第1四半期決算概要
• 受注高:1兆7,686億円(前年同期比4%減)。「<エナジー>」や「<プラント・インフラ>」が伸長した一方、「<航空・防衛・宇宙>」は前年に大型案件を複数計上した反動で減少。ただし依然として高水準を維持している。受注残高は10兆7,729億円と、前期末から5,366億円増加。
• 売上収益:1兆1,936億円(同7%増)。主要3セグメントすべてで前年を上回り、特にGTCC(ガスタービン・コンバインドサイクル)、原子力、製鉄機械、防衛・宇宙が伸びた。
• 事業利益:1,041億円(同25%増)。売上増と利益率の改善が寄与し、「<エナジー>」「<プラント・インフラ>」「<航空・防衛・宇宙>」がいずれも増益。
• 当期利益:682億円(同10%増)。前年は円安による為替差益があったが、今期は円高に転じて一部影響を受けた。それでも、事業利益の増加により最終利益は増益を確保した。

■2025年度通期見通し(変更なし)
売上収益:5兆4,000億円(前期比7.4%増)、事業利益:4,200億円(同9.6%増)、当期利益(親会社の所有者に帰属):2,600億円(同5.9%増)。

 想定為替レート:1ドル=145円、1ユーロ=155円。

 詳細は、2026年3月期第1四半期決算説明資料を参照。