住友重機械プロセス機器、次世代蒸留システム「カラムインカラム®」が省エネ補助事業に採択

 住友重機械工業グループの住友重機械プロセス機器(東京都品川区)は8月4日、同社が展開する次世代型蒸留システム「カラムインカラム®」が、経済産業省資源エネルギー庁の補助金事業「令和6年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」における先進設備・システムとして採択されたと発表した。

 同補助事業は、一般社団法人環境共創イニシアチブが執行するもので、省エネルギー性能と技術力に優れた先進的な設備の導入を支援することを目的としている。「カラムインカラム®」は、化学産業におけるエネルギー多消費工程のひとつである蒸留プロセスにおいて、従来の方式に比べ大幅なエネルギー削減とCO2排出抑制を実現する装置として評価された。

 「カラムインカラム®」は、複数の蒸留塔を一体構造とすることで、省スペースかつユーティリティ使用量を削減できる点が特徴。内部に仕切板を設ける構造により、従来の連塔方式で必要だった繰り返しの加熱・冷却工程を効率化し、最大で約40%のエネルギー削減とCO2排出抑制が可能とされる。

 同社はこれまでに国内外で約50基を納入しており、環境負荷の低減と持続可能な社会の実現に向け、今後も省エネ技術の開発と普及に取り組む方針。

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