ファナック、新型制御装置「R-50iA」にソフトPLC機能を搭載―追加ハード不要、IEC規格準拠で高い柔軟性

 ファナックは8月4日、同社の新型ロボット制御装置「R-50iA」において、国際規格IEC 61131-3に準拠したソフトPLC機能を新たにオプションとして追加したと発表した。CODESYSの統合開発環境に対応し、PCや追加ハードウェアを用いることなく、R-50iA単体で本格的なPLC制御が可能となる。

 これにより、R-50iAから周辺機器やツール等のシーケンスI/O制御が可能になり、ラダーや構造化テキスト(ST)など6種類の言語を用いてPLCプログラムを作成できる。また、PLCプログラムとロボット本体・ティーチングペンダント(TP)プログラムとの間で、レジスタの参照やユーザーアラーム通知などの連携も容易に行える点が特長だ。

 さらに、追加オプションとしてソフトPLCを活用した「工程操作盤機能」も提供する。統合開発環境上でランプやボタンなどのパーツを配置するだけで、ノーコードで操作画面を構築できる。作成した操作盤画面は、イーサネット経由で接続したタブレットやPCのブラウザで表示・操作することが可能で、現場での柔軟な運用を支援する。

 従来の制御装置でも好評だったファナック独自の「内蔵PMC機能」も、引き続きR-50iAで利用可能。新たに追加されたソフトPLC機能との併用・使い分けにより、ユーザーの目的やシステム構成に応じた制御の最適化が図れるとしている。

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