ファナックは8月4日、ロボットの設置自由度と保守性を高める新製品として、「モジュール型走行軸」を開発し、販売を開始すると発表した。M-710、R-1000、R-2000といった同社主力ロボットシリーズに対応する。
この新型走行軸は、モジュール構成により必要なストローク長を柔軟に設定可能で、1メートルから最大20メートルまで0.5メートル刻みで指定できる。これにより、現場のスペースや用途に応じた最適なレイアウトが実現可能となる。
設置面積の縮小も特長のひとつで、全幅を従来比で34%削減し、900mm以下に抑えた。限られたスペースでも無理なく導入できる設計とした。
さらに、ファナックロボットとの親和性を高めるため、走行軸にはロボットの姿勢に応じた寿命予測や衝突検出といったソフトウェア機能も搭載。単なる駆動機構としてだけでなく、システム全体の安定運用と予防保全に寄与する。
従来は個別対応が必要だった走行軸だが、今回の新製品はファナックのロボットと同様にグローバルでの保守体制に対応する汎用製品として展開。国内外問わず、より安心して利用できる体制を整えた。
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