アトラス・コプコ、イタリアのポンプメーカー買収、バイオガス・廃水処理分野を強化

    Atlas Copco (アトラス・コプコ):2025年8月1日

 スウェーデンの産業機器大手アトラス・コプコは8月1日、イタリアのポンプメーカー、CRI-MAN(クリーマン)を買収すると発表した。買収金額は非公表。CRI-MANはバイオガスや廃水処理分野向けにチョッパーポンプやミキサーなどを手がけており、同社の技術がアトラス・コプコの産業用ポンプ事業の補完となる。

 CRI-MANは2000年設立で、イタリア北部のコレッジョに本社を置く。従業員85人がアトラス・コプコに移籍する。2024年の売上高は約3,000万ユーロ(約34億2,000万スウェーデンクローナ)だった。

 アトラス・コプコのパワーテクニック事業部門を統括するアンドリュー・ウォーカー氏は、「本件は当社のポートフォリオ強化と顧客へのさらなる価値提供につながる」とコメントした。

 買収は関係当局の承認を経て、2025年第4四半期にも完了する見通し。完了後、CRI-MANはパワーテクニック事業部門のインダストリアル・フロー部門に組み込まれる。

 アトラス・コプコは圧縮空気・真空機器やエネルギー、産業用工具などを展開し、2024年の売上高は1,770億スウェーデンクローナ。従業員数は約5万5,000人。

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