・24時間稼働で構内物流を自動化、効率と信頼性を向上
Jungheinrich(ユングハインリッヒ) :2025年7月30日
グラフィック製品や反射材、工業用粘着製品を手がける欧州大手のOrafol Europe GmbH(オラフォールヨーロッパ)は、ドイツ・オラニエンブルク工場における構内搬送業務の自動化に向け、Jungheinrich(ユングハインリッヒ)製モバイルロボット「ERC 217a」2台を導入することを決定した。2025年12月から、完成品パレットの構内搬送を24時間365日体制で担う。
この投資は、標準業務の自動化を進める戦略と、地域で深刻化する熟練労働者不足への対応を背景に決定された。Orafolで出荷部門責任者を務めるマルコ・ヴァイス氏は、「ルーチン作業を従業員から切り離し、本来の業務に集中してもらうことが狙いです」と述べている。
■自律搬送で業務効率を大幅向上、2年未満で投資回収見込む
導入されるのは、自動充電ステーションを備えたERC 217aモバイルロボット2台。構内の約90メートルの搬送路において、39カ所のフロアステーションと2カ所のコンベヤーステーションを結び、標準ユーロパレットと大型パレットの両方を自律搬送する。
ユングハインリッヒのプロジェクトマネージャーであるユリア・フィディッケ氏は、「柔軟なモバイルロボットソリューションにより、Orafolの搬送効率とプロセス信頼性を大きく向上させました。投資回収期間は2年未満と、非常にコストパフォーマンスの高い導入です」とコメント。24時間連続稼働により、パレットラッパーへの安定供給を維持できる点も利点として挙げた。
このシステムは、完全自律型のスタンドアロン運用で稼働するため、将来的な増設や拡張にも容易に対応できる。
■長年の信頼関係とコンサル力、価格競争力が決め手に
Orafolがユングハインリッヒをパートナーに選んだ背景には、長年にわたる信頼関係と、現場に即した的確なコンサルティング能力、さらに価格と性能のバランスの良さがあった。
この新システムにより、Orafolは構内物流の自動化を本格化させ、作業負担の軽減と生産性向上を同時に実現する方針だ。
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