・外需の減速で全体が前年割れ、内需は堅調を維持
日本工作機械工業会が7月30日に発表した2025年6月の受注総額は1,331億円(前年同月比99.5%)と前年を若干下回った。外需の減速が影響し、全体を押し下げた。
外需は932億円(同100.3%)とほぼ横ばい。中国(同101.5%)やその他アジア(同112.2%)は好調を維持したが、欧州(同83.8%)や北米(同119.7%)の変動が目立った。特に欧州では、ドイツ(同79.5%)やフランス(同83.0%)が低調だった一方、イギリス(同111.6%)は堅調だった。
内需は398億円(同97.7%)と前年をやや下回ったものの、業種によってばらつきが見られた。電気機械(同225.9%)が大幅増となり、精密機械(同84.7%)は減少。自動車(同74.9%)も前年を下回った。
また、販売額は1,286億円(同107.8%)、受注残高は7,175億円(同88.9%)だった。
1〜6月累計では、受注総額が7,775億円(前年同期比105.1%)に達し、外需(同107.7%)が全体を牽引。内需(同99.1%)はほぼ前年並みを維持している。販売額も8,278億円(同115.2%)と好調が続いている。