ホンダ、トルコに二輪車の新工場建設を決定―2026年稼働、年産20万台体制へ

 本田技研工業(ホンダ)は8月1日、トルコ現地法人であるホンダ・トゥルキエ・エー・エス(HTR、本社:イスタンブール県マルテペ、社長:山田聡)が、トルコでの二輪車需要拡大に対応するため、新たな生産拠点を設けると発表した。新工場はイズミル県アリアーの工業団地に建設され、2026年半ばの稼働開始を予定する。

 トルコの二輪車市場は近年、商用用途に加えて個人の移動手段としての利用が急増しており、ホンダの2024年の同国における二輪車販売は過去最高の16万2,000台を記録した。今後も成長が続くと見られる中、ホンダは現地生産体制を整えることで、安定供給と市場ニーズへの迅速な対応を図る。

 新工場の初年度の生産能力は年10万台を見込んでおり、将来的には最大20万台まで拡大する計画。設備投資額は約2,000万米ドル、従業員数は約300名を予定している。

 ホンダは「質の高い、手ごろで魅力的な商品を現地で生産し、トルコの二輪車産業の発展に貢献していく」としており、グローバル展開の一環として新興市場への対応を強化する構えだ。

〈ホンダ・トゥルキエ・エー・エス(HTR)概要〉

設立:1992年2月

所在地:イスタンブール県マルテペ 資本金:1億8,000万トルコリラ

出資比率:Honda Motor Europe Ltd. 100%

代表者:社長 山田 聡

事業内容:二輪車・四輪車および部品の輸入・販売

従業員数:約160名(2025年7月時点)

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