・「Operations Center PRO Service」が登場、機器の診断・修理・保護を一元化
Deere & Company(ディア社):2025年7月31日
米国イリノイ州モリーン、農業機械大手のジョンディア(NYSE: DE)は7月31日、農業・芝管理・建設・林業向け機器の保守や修理を支援する新たなデジタルツール「Operations Center PRO Service(オペレーションセンター・プロ・サービス)」の提供を開始したと発表した。同ツールは、電子制御ユニット(ECU)などの交換時に必要なソフトウェアの再書き込み(リプログラミング)を含む、業界最先端の自己修理機能を提供する。
「Operations Center PRO Service」は、既存の「John Deere Operations Center」や「Equipment Mobile」「Shop.Deere.com」などと連携し、ユーザー自身による保守・診断・修理・保護をさらに支援するプラットフォーム。新ツールは、これまで提供してきた「Customer Service ADVISOR™」に代わるもので、今後1年以内に段階的に移行される予定だ。
ジョンディアのアフターマーケット・顧客支援部門 副社長デンバー・コールドウェル氏は次のように述べている。
「PRO Serviceの導入は、ユーザーに修理手段の選択肢を提供するという当社のコミットメントを改めて示す重要な一歩です。ジョンディアは、自己修理を継続的に強化することを、お客様の所有体験の向上に直結するものと位置付けています」
同ツールは、ジョンディアのユーザー本人だけでなく、ユーザーの許可があれば地元の整備業者にも開放される。これにより、正規ディーラー以外のサービスプロバイダーも、診断・修理情報にアクセスし、ユーザーの多様なニーズに応えることが可能になる。
コールドウェル氏はさらに、「正規ディーラーに頼るか、地元業者と連携するか、自分で修理するか。どの方法でも、お客様の選択を支えるための機能を拡充しました」と述べた。
■主な機能と特徴
Operations Center PRO Serviceは、年式や機種別にフィルタされた修理情報や、リアルタイムの診断・対応支援などを提供。年間195米ドル(1台あたり)からのライセンス費用で利用可能となっている。
統合された機能は以下の通り:
• 機器の状態監視と診断トラブルコード表示
• シリアル番号に基づくマニュアルなどの専用コンテンツ
• コントローラー向けソフトウェアのリプログラミング
• 診断値の読み取りと記録
• 対話型の診断テスト
• キャリブレーション機能
利用者は、ジョンディアの「Operations Center」上でシリアル番号を登録することで、自身の保有機器を紐づけて操作可能。高度な機能(例:ソフトウェア書き換え)には電子データリンクが必要となる。また、今後のアップデートにより、追加機能が順次提供される予定。
同サービスは、現在米国およびカナダ市場で提供されており、詳細は JohnDeere.com/PROService にて確認できる。
■ジョンディアについて
ジョンディアは、農業・建設・林業・芝・動力システムなどの分野で世界中の暮らしを支える製品と技術を展開している。創業から約200年、鋼の鋤から始まった同社は、今なおグローバルなイノベーションの最前線に立ち続けている。
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