リケンテクノス、三重工場を大規模拡張へ、総額90億円を投資、2029年完成目指す

 リケンテクノス(東京都千代田区)は7月31日、主力の樹脂コンパウンド製造拠点である三重工場(三重県亀山市)の拡張計画を発表した。隣接地を取得し、新たに工場および倉庫を建設する。取得面積は約3万㎡、総投資額は約90億円を見込み、2026年10月に着工、2029年9月の完成を予定している。

 同社は2025年度から始まった中期経営計画「One Vision, New Stage 2027」の中で、資産効率の向上と「価値創造するバランスシート」の実現を掲げており、今回の拡張はその一環。同社は「将来を見据えた生産能力の増強と効率化を図るとともに、コンパウンド事業の競争力強化と地域経済への貢献を目指す」としている。

 三重工場では主に樹脂コンパウンドを製造しており、今回の増設で国内における生産体制を一段と強化する。

 一方、経営資源の最適配分を進める中で、群馬工場(群馬県太田市)内の未利用地および太陽光発電設備(計5.7万㎡)を譲渡することも明らかにした。譲渡価格は約18.9億円で、約4.5億円の譲渡益を2026年3月期第2四半期に特別利益として計上する予定。

同社は今後も、事業成長に必要な投資を機動的に判断しつつ、経営資源の最適化による企業価値の向上を図っていく構え。

<拡張計画の概要>
建設予定地:三重工場隣接地(三重県亀山市阿野田町)
建設予定施設:工場および倉庫
取得予定土地面積:約 3 万㎡
主要生産品:樹脂コンパウンド
投資規模:約 90 億円
(計画段階であり変更の可能性があります。 )
着工時期(予定) :2026 年 10 月
完成時期(予定) :2029 年 9 月

 ニュースリリース