ナブテスコが発表した2025年12月期第2四半期(1〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比8.6%増の1,656億円、営業利益が同65.0%増の106億円、純利益が同54.9%増の65億円となった。産業用ロボット向け精密減速機や鉄道車両用機器の販売が伸び、全体をけん引した。営業利益の大幅な増加には、各事業の増収効果に加え、収益性改善施策「Project 10」の成果も表れている。
■セグメント別業績
コンポーネントソリューション事業は、精密減速機や油圧機器の販売が好調で、売上高が14.5%増の591億円、営業利益が57.3%増の33億円となった。中国市場での油圧機器需要回復も追い風となった。
アクセシビリティソリューション事業は、自動ドアの国内需要が堅調で、売上高が3.3%増の526億円、営業利益は2.1%増の42億円となった。
その他事業では、包装機の需要減により売上高は5.4%減の74億円だったが、収益改善により営業利益は4倍超の7億円に拡大した(前年比411.7%増)。
■通期業績予想を上方修正
精密減速機や鉄道車両用機器、舶用機器の需要増加に加え、円安の為替効果も追い風となり、同社は通期の業績予想を上方修正。売上高は前年比6.4%増の3,340億円、営業利益は50.8%増の223億円、純利益は44.3%増の146億円を見込む。
なお、同日発表した油圧機器事業の会社分割およびComer Industries社への株式譲渡に関する影響については、別途公表資料で説明されている。
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