HD現代建機、25年4〜6月売上は13%増の9,677億ウォン、 新興国・中国市場が好調

 HD 現代建機(HD Hyundai Construction Equipment)は7月30日、2025年第2四半期(4〜6月期)の連結業績を発表し、売上高は前年同期比13.4%増の9,677億ウォン、営業利益は400億ウォンとなったと明らかにした。(1ウォンは0.11円)

 売上成長の主因は、新興国での資源・インフラ開発需要の拡大と、中国市場の回復によるもの。一方で、中国における事業再編に関連する一時費用(2,130億ウォン)が発生した影響で、営業利益は前年同期比31.6%減少した。

 HD現代建機2025年第2四半期データ

■先進国市場も回復傾向に
 先進市場でも回復の兆しがみられ、第2四半期の北米売上高は前期比23%増、欧州市場は同5%増となった。特に英国やイタリアを中心に需要が安定化しつつあり、グローバル市場全体での反転が期待されている。

■年後半に向けた戦略:「地域別カスタマイズ」で攻勢強化
 HD 現代建機は、年後半に先進国市場における売上拡大を目指し、営業チャネルの強化と製品ラインアップの拡充に取り組む方針を示している。具体的には、鉱山向けのアーティキュレーテッドダンプトラック(ADT)の販売拡大に加え、スキッドステアローダーやコンパクトトラックローダーの新モデル投入を予定している。

 同社関係者は「建設機械市場は底を打ち、今後回復に向かうと見ている」とした上で、「地域別特化型ポートフォリオを通じて販売を強化し、グローバルな生産拠点を活用して収益性の確保にも努める」とコメントした。

 ニュースリリース
 第2四半期レポート