三菱化工機、油清浄機の累計生産12万台達成、川崎製作所で記念式典開催

 三菱化工機は、船舶用などに使用される「三菱油清浄機(セルフジェクター)」の累計生産台数が12万台に達したことを記念し、2025年7月16日に川崎製作所(神奈川県川崎市)で記念式典を開催した。式典には従業員や協力会社の関係者など約140人が参加し、節目となる12万台目の出荷を見送った。

 三菱セルフジェクターは、1942年に初号機が市場に投入されて以来、80年以上にわたって改良を重ねてきた遠心分離式の油清浄機。船舶の燃料油や潤滑油に含まれる水分や異物を効率的に除去できる高い清浄性能と安定性が評価され、国内外で広く採用されてきた。

 近年では、用途が船舶にとどまらず、化学・電子材料の分級、藻類濃縮によるSAF(持続可能な航空燃料)原料の製造、廃食油の清浄といった陸上のさまざまな分野にも拡大している。

 三菱化工機は今後も、長年培ってきた技術と経験をもとに、船舶の安全運航およびモノづくり産業の発展に貢献していくとしている。

 ニュースリリース