アイチコーポレーション、25年4〜6月売上は27.7%減の92億円、25年度予想610億円 (2.9%増)は変えず

 アイチコーポレーションが7月30日に発表した2025年3月期第1四半期(4〜6月)の経営成績によると、売上高は前年同期を35億35百万円(28%)下回る92億10百万円となった。営業利益は前年同期を6億89百万円(70%)下回る2億95百万円、経常利益は前年同期を6億47百万円(55%)下回る5億40百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を5億23百万円(63%)下回る3億8百万円となった。

 第1四半期におけるわが国経済は、燃料価格を中心とした投入コストの減少や自動車をはじめとした最終製品の要の底堅さが下支えとなり、鉄鋼や紙・パルプ、石油・石炭製品等の景況感改善につながり、級やかな景気回復基調で推移した。一方、建設コストの高止まりや金利の上昇、移価高の長期化、人手不足感の強まりといった下押し材料も多く、今後のさらなる海外気の滅や米国による関税引き上げ等、依然として景気の先行きは不透明な状態が続いている。
 同社グループを取り巻く環境は、原材料価格の高止まりや労務費の上昇、部品価格の値上げ等が継続しており、引き続き厳しい経営環境で推移した。

 この様な状況の中、サービス事業においては、継続しワンストップサービスを展開し、予防整備提案や車検業務取込等の積極的な事業活動を推進した結果、対前期比で増収となった。特装車の売上については、前第1四半期連結累計期間において、トラックマウント式高所作業車用のシャシ認証問題による繰越があったため、その影響で減収となり、売上全体でも減収となつた。

■セグメントごとの経営成績
(特装車)
 特装車売上高は前年同期を37億90百万円(38%)下回る61億57百万円となり、売上総利益は前年同期を8億50百万円(57%)下回る6億43百万円となった。これは主に、花力業界向けの売上が減少したことによるもの。

(部品・修理)
部品・修理売上高は前年同期を2億43百万円(9%)上回る29億3百万円となり、売上総利益は前年同期を1億42百万円(16%)上回る10億49万円となつた。これは主に、修理による売上が増加したことによるもの。
(その他)
 その他売上高は前年同期を10百万円(8%)上回る1億48百万円となり、売上総利益は前年同期を2百万円(6%)下回る31百万円となった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
 2026年 3月期の連結業績予想については、以下の2025年4月23日に公表値を据え置いた。
 売上高610億円(前年度比2.9%増、営業利益76億円(同2.1%増)、経常利益83億円(同0.9増)、親会社株主に帰属する当期純利益65億円(同2.6%増)。

 アイチコーポレーションの2026年3月期第1四半期決算短信
 決算参考資料